デンタルニュース
オーラルフレイルを予防して 健康寿命をのばそう!
皆さんは「オーラルフレイル」という言葉を耳にしたことがありますか?
日本は、今や世界を代表する長寿国。2025年には75歳以上の後期高齢者が2,000万人を超える超高齢社会となります。
平均寿命は延びていますが、実は健康寿命は男性で約9年、女性で約13年も平均寿命より短くなっています。
これは、死を前にして男性は平均9年間、女性も平均13年間も要介護状態にあるということです。
要介護状態は、筋力などの身体機能の低下より先に、社会参加など他者との交流が減ったり、口の機能が衰えたりすること(オーラルフレイル)から始まります。
そのため、健康な体を維持するため、オーラルフレイルの症状を見逃さないことが大切なのです。
お口の小さな変化を見落とさないで!
「オーラルフレイル」は、口腔機能の軽微な低下や食の偏りなど、身体の衰え(フレイル)の一つです。
お口のささいなトラブルを「年のせい」と諦めて放っておくと、自覚がないままに悪循環に陥ってフレイルからサルコぺニア(※加齢や疾患により、筋肉量が減少すること)、要介護状態、死亡にいたるリスクが高まるのです。
下の表で、合計点数が9以上の方はオーラルフレイルの危険性があります。
放置せずに早めに当院へご相談ください。
オーラルフレイルのセルフチェック表
いつも:2 ときどき:1 いいえ:0
Q1:半年前と比べて、堅い物が食べにくくなった
Q2:お茶や汁物でむせることがある
Q3:義歯がよくかめない
Q4:口の乾きが気になる
Q5:半年前と比べて、外出が少なくなった
Q6:さきイカ・たくあん程度の食べ物を噛むことができる
Q7:1 日に 2 回以上、歯を磨く
Q8:1 年に 1 回以上、歯医者に行く
合計点数が
0~7点 オーラルフレイルの危険性は低い
8~10点 オーラルフレイルの危険性あり
11点以上 オーラルフレイルの危険性が高い